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狂犬病は頭痛や発熱疲労感といった症状から始まり命に関わる病になるので注意

2020年05月19日

日本ではほぼ発症例はゼロと言ってもいいほど減った狂犬病ですが、世界的に見ると衛生条件の悪い国や、貧困に苦しむ地域ではまだまだ罹患している犬は多数存在します。狂犬病は犬の飼い主に対して国によって接種するよう飼い主に義務付けられている、唯一の感染症です。犬だけでなく人にも感染し、発症すると必ず死に至る怖い病気だからです。

狂犬病は病原菌となるウイルスが犬を筆頭に、猫や蝙蝠などの野生動物にも感染します。主に噛まれたり引っかかれたりといったことが原因で感染するため、野犬や野良猫、野生動物の多く棲息する国々では、これらの動物に接触して怪我をした人の狂犬病発症が後を絶たず、いまだに多くの命を奪っています。

日本では犬の飼い主に対して狂犬病予防接種を義務付けることによって、まずは犬への感染を徹底的に封じ込めようとしました。さらに野犬狩りを行ったことで野良犬を減らして相乗効果を発揮し、国内での発症率は数十年にわたってほぼゼロです。

近年、海外への移動が簡単になったために、東南アジアをはじめとする発展途上国で犬に噛まれるなどして、狂犬病ウイルスに感染する人が増えてきました。噛まれた時点ですぐに医療機関を受診すれば適切な治療を施せるものの、いったん発症してしまうと治療の手立てはありません。しかも厄介なことに狂犬病ウイルスは人の体に入ってから潜伏期間があるため、噛まれても治ればそのままにしてしまうことも多いのです。

狂犬病ウイルスに感染すると、だいたい1~3ヶ月の潜伏期間を経て発熱や頭痛、倦怠感といった症状が現れてきます。こうした症状は風邪と酷似しているため、市販の風邪薬を飲んでやり過ごしてしまうことも多いのです。医療機関を受診しても、何十年もの長きにわたって国内に感染した人はいないため、医師でも思い至らないことがしばしばです。風邪がなかなか治らないと思っていたところ、発症してしまってからようやく、そういえば海外に行って犬に噛まれていたと気づく例も少なくありません。

発症してしまえば治療の手立てがないことから、症状は風邪に似たという段階から進んでいき、興奮したり不安を感じる他、錯乱や幻覚、攻撃的になったかと思えば水を怖がるといった脳炎症状になります。その後は昏睡状態に陥り呼吸が停止するという流れは、犬や猫、野生動物と共通して見られる症状です。

風邪と決定的に違うところは、発症すると噛まれたり引っかかれたりした部位に痛みや知覚の異常が感じられることですが、分かった時点では手遅れということがほとんどだと言えます。

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